交通事故を起こさないためには、危険予測能力を高める必要がありますが、そのためには「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージできるかが重要なポイントになります。
見えない危険をイメージするには、運転席より一段と高い場所から交通場面を見て、死角に隠れている危険を探し出すようにしなければなりません。
本冊子は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げ、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、危険予測能力を高めることをねらいとしています。
また、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。
運転場面のイラスト見て、イメージする危険を記入します
ページをめくると…
陥りやすい危険な心理とイメージする危険ポイントを解説
死角に隠れている危険は運転席からは発見できません。死角の危険を見つけるためには、運転席より一段高い場所から交通場面とそこにいる自分を客観的に見るイメージが必要です。
この能力は、「メタ認知能力」と呼ばれています。
「メタ認知能力」は、2つの側面があり、1つは「自分の心を知ること」で、自己モニタリングする力です。もう1つは「自分の心と行動を制御すること」で、自己コントロールをする力です。
「メタ認知能力」とは、簡単に言えば「自分をあたかも外から見ているように客観視する能力」のことで、頭のなかにもう一人の自分がいて、その自分が自分を監視し、コントロールする能力のことです。
「メタ認知能力」は、危険予測をする上でとても重要な能力であることは、言うまでもありません。自分の運転行動を一段上から見るように客観視することができ、そのうえで自分の運転行動をコントロールする「メタ認知能力」が高ければ、どこにどのような危険が存在するかを予測し、どのような運転をすればよいかを考えることができるからです。
「メタ認知能力」が高い人ほど「危険予測能力」が高く、安全運転をすることができます。常日頃から、自分の運転行動について客観視し、自己コントロールして「メタ認知能力」を高め、安全な運転を心がけてください。
(本文より抜粋)
・場面1 片側1車線道路で駐車車両の脇を通過しようとしている
・場面2 対向車線が渋滞している片側1車線道路を走行している
・場面3 雨の日に駅構内のロータリーを走行している
・場面4 前方に信号交差点がある住宅街を走行している
・場面5 T字路交差点を右折しようとしている
・場面6 片側2車線道路を走行中に前車が左のウインカーを出した
・資 料 「見えない危険」チェックシート/「メタ認知能力を高めよう」
◆コード | 1025 |
◆仕 様 | B5判/16ページ/カラー刷 |
◆価 格 | 825円(1セット<5冊>・税込・送料実費) |
◆価格説明 |
※お申し込みは5冊単位となっております。 ・団体様のお申込みなど、多部数のご購入の際には別途お見積りいたします。
・100部以上のお申込みで、講習用パワーポイントファイルをサービス(ダウンロード形式)いたします。 |
◆発 刊 | 2014年3月 |