オイルを選ぶ場合の基準として、先に述べてグレードの他に、粘度があります。
オイルの粘度を示す指標として、私たちがよく目にするのは、アメリカ自動車技術者協会が定めたSAE粘度分類というものです。
この分類では、マルチグレードオイルと呼ばれるSAE10W-30といった表示が一般的ですが、SAE20といったシングルグレードオイルもあります。
Wのついた数字は、低温時の粘度を表しており、数字が低いほど柔らかく寒さに適していることを示しています。
ちなみに、Wはウィンターの意味ですが、寒冷地では、5Wや0Wのオイルが使用されています。0Wは「-35℃」、5Wは「-30℃」、10Wは「-25℃」まで使用できるという意味です。
Wのない数字は、高温時の粘度を示したもので、大きくなるほど暑さに適していることを示しています。
通常は20、30で十分だと思いますが、スポーツ走行や走行条件が厳しい場合には、40、50を入れる場合もあります。