「ハインリッヒの法則」とは

 皆さんは、「ハインリッヒの法則」というものを聞いたことがありますか?


 ご存じの方も多いと思いますが、この法則は、アメリカの保険会社の技術者であったハインリッヒが、莫大な数の労働災害について調査分析した結果、1件の重傷事故が発生した背後には29件の軽傷事故が起こっており、危うく事故を免れたヒヤリ・ハット事例が300件も起きていることを突き止めました。


 このため、「1:29:300の法則」とも呼ばれていますが、その後の労働災害の安全管理に大きな影響を与え、現在では交通事故防止にも用いられています。


 私たちは、運転していてもう少しで交通事故になりそうだったという「ヒヤリ・ハット体験」をすることはよくありますが、これを単に「危なかった。助かった」とそのままにしていると、いつかは29件の軽傷事故、1件の重傷事故に結びついていきます。


 そのため、事故防止対策の一つとして「ヒヤリ・ハット」体験を重要視して、ヒヤリ・ハット体験をなくす対策をとっている職場もよくあります。
 たとえば、一人ひとりが体験した「ヒヤリ・ハット」事例を集め、みんなで原因を考えて、どのような運転をすればよいかを討論し、安全行動を決めていくのです。


 皆さんも、ヒヤリ・ハット体験をしたら、その原因を考えて少しでも「ヒヤリ・ハット」をなくすようにしてください。それが事故防止につながります。

 

(シンク出版株式会社 2013.4.2更新)

■コメンタリー運転で事故を防ごう

 コメンタリー運転とは、刻々と移り変わる交通の状況を「声を出す」ことによって安全意識を高める運転方法です。

 

 「コメンタリー運転で事故防止をはかろう」ポスター、リーフレットはコメンタリー運転のメリットを訴える内容となっており、事故防止啓発資料として最適です。

 

 またリーフレットは、裏面に具体的な交通場面をイラストで示し、どのような場所で、どのようにコメントをすればよいかをわかりやすく解説しています。

 

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12月24日(火)

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