さる1月20日、名古屋市のウインクあいち(愛知県産業労働センター)において、中部三県(愛知、岐阜、三重)のバス協会の共催で、近年、多発しているバス運転者の健康を起因とした事故の防止を目的に運行管理者講習会が開催されました。
講習会では、弊社発行の小冊子「健康管理と安全運転」の監修者である垰田和史滋賀医科大准教授をはじめ、中部運輸局の杉﨑自動車技術安全部長の講演があり、その後、全国健康保険協会愛知支部からも健康管理についての情報提供があり、たいへん意義深いセミナーとなりました。その内容の一部を紹介します。
なお、当日は、3県のバス協会に所属するバス運送事業者の運行管理者を中心に105名が参加しました。
(プログラムは以下のとおり)
講演テーマと講師 | |
講演 1 |
・ドライバーの健康管理 ~安全な運転を実現するために知っておくこと~ 垰田 和史/滋賀医科大学社会医学講座 衛生部門 准教授 |
講演 2 |
・事業用自動車(バス)の安全対策 杉﨑 友信/中部運輸局 自動車技術安全部長 |
講演 3 |
・ 生活習慣病の重大リスクをなくす ~安全は健康管理から~ 南 和宏/全国健康保険協会愛知支部 シニアディレクター 中村 美葉子/保健グループリーダー |
主 催 |
公益社団法人 愛知県バス協会 公益社団法人 岐阜県バス協会 公益社団法人 三重県バス協会 |
日時:平成28年1月20日 会場:ウインクあいち9階 |
垰田 和史
滋賀医科大学社会医学講座 衛生部門 准教授
まず講演1として、滋賀医科大学の垰田和史准教授が、バスドライバーの健康管理の重要性について、医学的な観点から具体例をあげて解説しました。
杉﨑 友信
中部運輸局 自動車技術安全部長
続いて講演2では、中部運輸局の杉﨑自動車技術安全部長が、事業用自動車の交通事故発生状況や最近多発している貸切バスの健康起因事故の事例などを説明し、運送事業者向けの健康管理支援事業や健康管理マニュアルの活用について解説しました。