高齢ドライバーは年々増え続けています。その多くが、可能な限り長く運転を続けたいと望んでいます。
一方で、高齢ドライバーによる交通事故が、マスコミに頻繁に取り上げられています。その報道の論調には、高齢ドライバーは危険であり、車を運転すべきではない、という意図さえ感じることがあります。しかし、本当に高齢ドライバーは危険なのでしょうか。
この作品では、安全運転を継続するためのヒントを、自動車学校での有効視野の実験や模擬講習、さらに路上での高齢ドライバーの走行などで描きます。
そして、高齢ドライバーにありがちな過信と有効視野の問題に焦点を当て、これからも運転を続けたいと考える高齢ドライバーの皆さんへ、安全運転のためのひとつのあり方を示します。
また、高齢ドライバーに多いと言われているブレーキとアクセルの踏み間違いについてもふれています。
監修:太田博雄(日本交通心理学会会長・東北工業大学名誉教授)
指導:奥山祐輔(交通心理士・教習指導員)
制作:映学社
カラー約20分
高齢ドライバーが安全運転を行うためには、的確な操作や確認能力はもちろん、"長年安全運転で過ごしてきた"というような「過剰な自信」と、「加齢による本人には気付きにくい衰え」について自覚することが一番重要です。
とくに、確認能力や注意力に欠かせないのが、目の働きです。
その中でも自覚しやすい「動体視力」や「夜間視力」の衰えに対し、自覚しにくいのが「有効視野」の哀えです。
本DVDでは実験を行い、若いドライバーと高齢ドライバーの有効視野を調べました。その結果を見ると高齢ドライバーの有効視野の衰えが顕著に現れたのです。
運転中の視野(=有効視野)は移動しているので衰えに気づきにくいものです。 こうした衰えを自分の弱点として理解し、自分の運転生活をコントロールすることが重要と言えます。
加齢による運転能力の衰えをカバーするには、初心に返って慎重に運転することです。
そのためには以下の3つのポイントを理解しておく必要があります。
1・基本の運転ルールを遵守する
・一時停止交差点では二段階停止を徹底
・駐車車両に近づいたら速度を緩める
・車線変更はしっかりと確認してから行う
・右折は、無理をせず、車列が途切れてから行う
2・事故が起こりやすい条件での運転を避ける
交通量が多く、コントラストが低下する薄暮時や、視界がはっきりとしない雨天時は、意識して運転を控えるようにしてください。
3・パニックや慌てる状況に身を置かないように心がける
高齢になると、パニックを起こしたときに、同時に複数のことに気を向けることができなくなりがちです。一旦パニックに陥ると、今の行動を継続して行うため、アクセルとブレーキの踏み間違い事故等が起きやすくなります。運転はゆっくり、慌てることなく余俗を持つことが大切です。
◆コード 6116
◆仕様 DVD(字幕選択式)
◆価格 71,500円(本体65,000円+税・送料弊社負担)
◆制作年 2018年
◆制作 株式会社映学社