監修:酒井 誠(一般社団法人プロドラ育成サポート代表理事)
本書は国土交通省が定めた初任運転者に対する指導のうち、「安全運転の実技」に明記されている「添乗(横乗り)指導等によって20時間以上実施」の項目を深く掘り下げた内容になっています。
これまで、初任運転者に対する実技指導の具体的なマニュアルを策定していない事業所では、指導内容にバラつきが生じ、運転者が不満を持ってすぐに辞めてしまうこともありました。
イラストを多用した本書を活用いただければ、効果的な初任運転者に対する実技指導が可能となります。
運転指導方法については乗降車時の基本や、「運転姿勢」、「ミラーの調整」などの基本行動から、「交差点での注意点」、「踏切の通過」、「バック走行時の安全確認のポイント」まで詳しく紹介しています。
また、大切なお客様へ品物を安全に納品するための「荷扱い作業」についても詳しく取り上げており、「商品取り扱いの基本」や「養生方法」、「荷崩れを防ぐ荷締め」、「フォークリフト操作時の注意事項」まで初任運転者に必要なスキルを教えるノウハウを数多く掲載しています。
横乗り指導を終了後、運転者がどれだけ指導内容を理解できたかが重要になります。
そこで運転者を指導するための環境整備や指導項目、また、アドバイスに当たっての留意事項などを紹介しています。
さらに、具体的に運転者がどの程度内容を理解できているかを確認できるチェック表が付属しています。
冊子にもチェック表を掲載しておりますが、より使いやすいPDFファイルをご用意しておりますので、以下よりダウンロードを行ない、ご活用ください。
初任運転者の横乗り指導に当たっては、運転者の心に寄り添うための様々な技法・知識が必要となります。
本書では、指導者として知っておきたい「コーチング理論」や「カウンセリングの知識」、「ハラスメントの知識」、「上手な褒め方、𠮟り方」をイラストを交えて解りやすく解説しています。
この解説を読めば、それぞれの技法・知識について簡単に学ぶことができ、運転者指導に活かすことができます。
横乗り指導で大切なのは、運転技術や荷扱いの評価だけではありません。
一番大切なことは、言葉遣いや服装の身だしなみを整え、第一印象でお客様の評価が高まる人間性です。
ドライバ―一人ひとりの評価が高まれば、所属している事業所の評判・信頼性が向上するので、口コミなどで多くの仕事が集まってきます。
このように、ドライバ―のマナーとモラルを高めることは経営的にも必須といえます。
本書では、マナーとモラルを高めるノウハウを、指導者の心構えから詳しく紹介していますので、取組みを継続して実施していけば、ドライバ―も「この会社はいいな!」と感じ、長期間働いてくれるドライバ―に成長します。
第1章 横乗り指導準備編
1.横乗り指導者の心構え
2.事前に準備しておくべきこと
3.教育計画の作成
第2章 運転・作業実践編
1.公道に出る前に営業所内で行う指導
2.運転スキルのチェック
3.荷扱い作業
4.トラブル・災害発生時の措置
5.横乗り指導後の振り返り
6.横乗り指導のチェック表
第3章 コミュニケーション編
1.コーチング理論
2.カウンセリングの知識
3.ハラスメントの知識
4.上手な褒め方、叱り方
第4章 マナー&モラル編
1.ドライバーのマナー&モラル
2.横乗り指導者のマナー&モラル
【表紙デザイン:サンデザインアソシエーツ】
【本文イラスト:かたおか 朋子】
【本文レイアウト:Design5】
◆コード | 1103 |
◆仕 様 | A4判/64ページ/カラー刷 |
◆価 格 | 1,980円(税込・送料実費) |
◆価格説明 |
・団体様のお申込みなど、多部数のご購入の際には別途お見積りいたします。
・50部以上のお申込みで、送料をサービス(一箇所・一括送付のみ)いたします。 |
◆発 刊 | 2024年4月 |