日産自動車㈱は、自車周辺の移動物を検知して運転者に知らせる「移動物検知機能」を開発したと発表しました。
これは、停車中や発進・低速走行時に自車周辺に歩行者などの移動物があると、ナビゲーションのディスプレイ上の表示とブザーでドライバーに知らせるものです。
同社では、自車を上から見下ろした画像をナビゲーションのモニターに映し出す「アラウンドビューモニター」の機能と合わせて、駐車スペースからの発進や、見通しの悪い交差点への進入時などに運転者の視界確保を支援できるとしています。
最近は、バック時に後方の様子を映し出すリアビューカメラを搭載する車種が増えてきました。しかしながら、カメラの映像だけに頼ってバックし、カメラの死角から入ってきた歩行者と事故を起こすなどの問題も生まれています。
今回の開発も、車両周辺の安全確保に寄与するものと期待されますが、あくまで運転支援技術です。
運転者は周囲の状況に感覚を研ぎ澄ませ、自分の目で安全を確認するという基本を忘れてはいけません。
(2010年7月29日更新)