◆飲酒事故で車両提供した女性に有罪判決──横浜地裁
2010年1月に横浜市内の居酒屋に乗用車が突っ込み、男性客3人が死傷した事故で、飲酒運転をしていた男に軽乗用車を貸したとして、道交法違反(車両提供)の罪に問われた女性被告(40)の公判が、2010年7月2日横浜地裁で開かれました。
裁判官は、「飲酒運転を容認するような甘さがあったという非難を免れない。被告の運転の依頼が、3人死傷事故の発端となった」と指摘し、懲役10か月執行猶予3年の判決を言い渡しました。
検察側は「相手が酒気帯び状態なのを知りながら運転を頼むなど、犯行は安易で悪質」と指摘し、懲役10か月の実刑を求刑していましたが、「過去に交通違反歴がない」ことなどが執行猶予を付けた理由となりました。
なお、この事故では運転者に、自動車運転過失致死傷と道交法違反(酒気帯び運転)の併合罪で、懲役5年(求刑懲役6年)の判決が2010年6月14日に言い渡され、すでに服役しています。
※事故は軽自動車のアクセル・ブレーキの踏み間違いが原因でした。
また、運転者はアルコール依存症と認定されましたが、事故の前に仮眠して飲酒後数時間たっていることなどから危険運転致死傷罪の適用は見送られました。
(2010年7月30日更新)