今年上半期(1月~7月)の陸上貨物運送事業の労働災害死亡者数が80人に達し、前年同期より48.1%増と大幅に増加(+26人)していることが、厚生労働省の通達で明らかになりました。
なかでも交通事故による死者が47人(+17人、+56.6%)と約1.6倍に増えています。とくに22時から明け方5時までの深夜時間帯の事故が激増していて、追突事故が目立って多いことが特徴です。
増加傾向の背景には、平成21年に死亡災害が大幅に減少した(対前年比17.6%減)ことも影響しているでしょうが、同省では、疲労や睡眠不足による交通労働災害が多発している可能性があると分析し、
●無理のない適正な運転時間を設定した運行計画を策定する
●ドライバーに対して十分な睡眠時間を確保する
●点呼等で睡眠不足が著しく体調が不調な者は運転に就かせないよう指導する
などの点を呼びかけています。
(2010年8月23日更新)