さる8月23日午後11時50分ごろ、広島県三原市の山陽自動車道下り線で、登坂車線を登ってきた陸上自衛隊のトラックが走行車線に移ったとき、後方からきた大型トラックに追突され横転する事故が発生しました。
現場は、見通しのよい緩やかな右カーブの上り坂で、戦車を載せた大型トレーラーの後方を、3台の警戒車トラックが低速走行をしていて追突されました。
登坂車線は、上り坂で速度が遅くなる大型車等が利用するものですが、本線車道には含まれないため高速道路でも最低速度規定はなく、登坂車線を走行している車は時速50キロ以下で走行している場合もあり、合流時の車間距離などには注意が必要です。
とくに夜間は、テールランプだけでは速度がわかりにくいので、本線を走行する車は、漫然と「トラックが合流してくる」とは考えずに、慎重に近づきましょう。
高速道路は本線車道が優先なので、本線に合流する車は「本線の車の通行を妨げてはいけない」とされていますが、ランプウェイ等と違い登坂車線を遅い速度で坂を上がってきたトラックなどはなかなか合流のスピードを出せません。
梯団走行をしている自衛隊などのトラック群は、さらに全体の速度が遅いので、できれば本線の車が早目に右側車線に車線変更して譲ってあげるほうが安全です。
(2010.09.07更新)