見通しのよい交差点であるにも関わらず、交差道路からくる相手車両を見落として衝突する事故があります。
これは、交差道路の車と衝突するようなタイミングで接近する場合に、相手車両は常に同じ角度にあり、運転者の視野には端の一定場所に映り続けます。人間は視野内で動くものにはよく反応しますが、視野の端に映り続ける場合には、なかなか認識できないために、こうしたことが起こるのです。
このような現象を、「コリジョンコース現象」と呼んでいますが、コリジョンコースとは、そのまま進めば衝突(コリジョン)する進路(コース)であるという意味です。十勝型事故、田園型事故と呼ぶこともあります。
見通しのよい交差点を通過するときには、見通しがよくても相手車両を見落とす危険があることを意識し、ときどき頭を動かして視野のなかの違う場所で交差車両をとらえるようにしてください。
(2010.9.17更新)