夜間走行では、ライトを上向きにして走行するのが基本というのをご存知ですか。もちろん、前車や対向車がいる場合は、迷惑をかけないよう下向きライトにすべきですが、原則はあくまで上向きです。
周りに車がいないのに、対向車が来るかも知れないからと下向きで走行している人がいますが、これは非常に危険です。
下向きライトの照射範囲は約40mしかないのです。わずか40m先しか見えていないということは、よほど速度を落とさないと、危険を発見できない恐れがあります。時速50キロ走行では、停止距離は約32m必要と言われ、40m先の危険を発見してからブレーキを踏んでもギリギリ止まれる距離です。
少しブレーキを踏むのが遅れたら、避けられません。ですから、夜間は、面倒がらずにこまめにヘッドライトを上向きに戻すことです。
対向車や先行車が見えても、少し離れているようなら一瞬ライトを上向きにして、遠くの危険要因や道路形状などをつかむようにしましょう。すぐに下向きに戻すなら対向車などもさほど眩しくないはずです。
(2010.9.22更新)