AT車でもMT車でも、ブレーキは右足で踏むのが基本ですが、AT車で急な坂道から発進する場合、左足を活用すると便利です。
AT車はクリープ現象があるので、少々の上り坂ではブレーキから足を放してアクセルを踏み込む間に、車が後ろに下がることはありません。しかし、急な坂道ではブレーキからアクセルに踏み替えるわずかな時間でも、車が後ろに下がってしまうことがあります。信号待ちや渋滞等で後続車がいると、あわててアクセルを踏み込むことになり、逆に前車に追突する恐れも出てきます。
こんな場合は、左足でブレーキを踏んでおき、右足でアクセルペダルを徐々に踏み込みながら、左足のブレーキを緩めていくと、車が後ろに後ずさりすることなく、スムーズに発進できます。
もし、トラックのAT車などで左足ブレーキが踏みにくい場合は、MT車の坂道発進と同様にサイドブレーキを引いて、アクセルを踏み込みながらサイドブレーキを解除して発進すればいいのですが、AT車の左足ブレーキはサイドブレーキの替わりになり、慣れるとなかなか便利です。
(2010.9.27更新)
事故によって鉄道をストップさせたり、田んぼに廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事故が発生することがあります。
小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、わずかなミスや、低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。