米国の道路交通安全局(NHTSA)の調査によると、2009年中に全米国内で発生した交通事故による死者のうち、5,474人(16%)は、携帯電話のメール操作やペットへの脇見運転などの不注意運転(Distracted Driving)で被害にあっていることがわかりました。
不注意運転による負傷者は、約44万8000人で、NHTSAでは、実に45万件近くがドライバーの不注意による事故であることに強い危機感を表明しています。近年、交通事故死者全体は米国でも減少傾向にありますが、死者数に占める不注意事故の割合は2005年の10%から大幅に増加しているからです。
運輸省長官のラフッド氏(Ray LaHood)は、「データは氷山の一角であり、国内には不注意運転が蔓延している」と警告し、さる9月21日には、ワシントンDCで不注意運転サミット“Distracted Driving summit”と題する対策会議を開催しました。
とくに携帯電話等のメール操作などによる事故が目立つことから、現在、携帯機器の操作を全面的に禁止した州が7洲に上っています。
このサミットに関して、詳しくは以下のサイトを参照してください。
U.S.Department of Transportation
なお、全米の高速道路安全協会(GHSA)では、各州で行っている不注意運転抑止キャンペーンのビデオを公開しています。詳しくは下記サイトを参照してください。
Governors Highway Safety Association