交通事故を起こしても「物損ですんで良かった」と言う人がいますが、これはとんだ誤解です。物損事故といっても、壊す物によっては、1,000万円以上の賠償を求められることがあります。
ちなみに、高速道路の電光掲示式の情報板を壊した場合、いくら弁償しなければならないでしょうか。
修復のための規制や工事の人件費をあわせると、全損で1,100万円~1,600万円もかかるそうです。
それに、たとえ高価な物ではなくても「物損事故だから」と甘く考えていると、やがて人身事故を起こすことになります。
物損事故でも事故は事故です。当たったものが物体か人かの違いによって、人身事故にならなかっただけです。くれぐれも、物損事故を軽視しないでください。
(2010.10.22更新)
ドライバーのうっかり事故であっても、交通事故の態様によっては鉄道をストップさせたり、大規模な停電を誘発するなど、社会に大きな損害を与える事故が発生することがあります。
小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、わずかなミスや、低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。