日が短くなり、夜間事故の多発する時期です。東京では11月1日の日没時間が16時46分、大阪でも17時28分と、夕方でもあっという間に真っ暗になりますが、まだ歩行者や自転車が多い時間帯なので、ライトの照射外の危険に十分注意するように指導しましょう。
夜間に、暗い場所でもライトを下向きにしたまま走行する車がまだ多いようです。岡山県警や富山県警の調査では、夜間の死亡事故のほとんどが下向きライトの状態で発生しているという結果が出ています。下向きライトでは、40m先の危険しかキャッチできないので、対向車や先行車がいない場所では、こまめに上向きライトに戻すよう指導を徹底しましょう。
また、夜間は左からより「右から横断」の高齢歩行者等との事故が多発しています。対向車の通過直後など右側からの横断に注意させましょう。
(詳しくは特集記事「夜間の右からの横断者に注意しよう」を参照)
◆重点推進項目
・冬場の車両装備点検──チェーンの保管状況、スタッドレスタイヤの交換準備、冷却液・ウインドウォッシャ液の寒冷地仕様など厳寒期に向けた点検
・飲酒運転根絶指導──年末に向け飲酒運転の根絶指導を展開。「飲酒習慣の危険度」などもチェックしてアルコール依存症の危険にも配慮、事業用自動車ではアルコールチェッカーの整備をすすめる
・年末の事故防止運動の準備──活動内容・実施担当者の確認、配布資料の確保、ポスター掲示の準備等
◆11月の管理ごよみ (2010年/平成22年)
1日(月)~30日(火) 「エコドライブ推進強化月間」──環境省・国土交通省・経済産業省・
警察庁などが主唱。11月~12月にかけてエコドライブ推進行事を展開する。
1日(月)~30日(火) 「フォークリフト等の特定自主検査強調月間」──荷役運搬機械や
建設機械は資格を持つ検査者による年1回特定自主検査が必要。その啓蒙月間
です (詳しくは、建設荷役車両安全技術協会のWEBサイトを参照してください)
1日(月)~14日(木) 「危険物の荷卸し時における相互立ち会いの推進」キャンペーン
──石油、高圧ガス等の荷卸し時に荷卸側・荷受側、双方の危険物取扱者立会
いを徹底 (詳しくは、全日本トラック協会のWEBサイトを参照してください)
3日(水) 文化の日
4日(木) 第46回 全国陸上貨物運送事業労働災害防止大会
於:栃木県総合文化センター
(詳しくは、陸災防のWEBサイトを参照してください)
7日(日) 立冬
9日(火)~ 秋の火災予防運動(15日まで)
15日(月) 七五三
16日(火) 平成22年度 交通安全フォーラム──冬の交通事故の減少を目指して
於:札幌市 かでる2・7 かでるホール
(詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください)
16日(火)~ 「正しい運転・明るい輸送運動」(23年1月10日まで)──全日本トラック協会
(詳しくは、 全ト協のWEBサイトを参照してください)
19日(金) 「エコドライブシンポジウム」
於:東京国際フォーラム──主催:エコドライブ普及推進協議会
(詳しくは、同協議会のWEBサイトを参照してください)
21日(日) 小雪/「世界道路交通犠牲者の日」(毎年11月第3日曜)──詳しくは、「交通
事故遺族の会」のWEBサイトまたは、「道路交通犠牲者の日」世界事務局の
WEBサイトを参照してください)
23日(火) 勤労感謝の日
24日(水)~25日(木) 交通安全環境研究所フォーラム2010──全体テーマ:モビリティ
社会の革新と持続可能な成長に向けて──詳しくは、同研究所のWEBサイト
を参照してください。