皆さんは、液体を積んで走るときは、とくに、横揺れや横転に気をつけなくてはいけないことをご存知ですか?
石油タンクローリーなど液体を運ぶトレーラのドライバーはよく心得ていると思いますが、液体には「共振」という現象があり、カーブの連続等で左右にハンドルを切っていると、液体が動く力で車の曲がる方向と反対に揺り戻す力が働きます。
この振動はカーブ等で車を外に押し出す遠心力を増幅することがあるのです。液体が容器一杯に隙間なく入っているときより、満タンでなくて上部に隙間があるとき、とくに振動が大きくなります。
このため、液体を積んだトラックが曲がる際に横転する事故が発生することがよくあります。去る2月15日にも、大阪市の交差点で、右折しようとした4tトラックが横転し、積み荷の樹脂液体入り千リットル容器から樹脂が流出し、道路が一時通行止めとなりました。
警察は速度の出し過ぎが横転の原因ではないかとみて調べていますが、普通の荷物であればギリギリ曲がることができるスピードだったのかも知れません。
大きな容器ではなく液体の入ったビンを多数運ぶ場合も、ビンの中の液体が共振するので同じ危険があります。また、ライトバンの荷台などに灯油のタンク等をたくさん積んでいるときも、振動でハンドルを取られることがあるので注意する必要があります。
液体を積んでいる時は、速度を落としハンドル操作を緩やかにしましょう。
運転者への点呼こそ、運送事業者の生命線です。
輸送安全規則第7条に明記されており、ぬかりなく実施をしなければなりませんが、いざ、ドライバーと向き合ったときに何を話せばいいのか、戸惑う運行管理者も少なくありません。
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