国土交通省では、Gマークを取得したトラック運送事業所(安全性優良事業所)に対するインセンティブの一つである IT点呼の実施要件を平成23年4月1日から拡大しました。
Gマーク取得事業所がIT機器を使用して点呼をする場合、これまでは「営業所間での設置型端末の使用」に限られていましたが、「車庫における携帯型端末の使用」を可能にしたものです。
さらに、点呼時間も「原則として深夜・早朝の閑散時間帯の連続する8時間以内」であったものが「連続する16時間以内」に拡大されたとともに、営業所と営業所内にある車庫との間の携帯点呼は時間制限がなくなりました。
営業所側にはドライバーの顔を確認できる設置型端末が必要であることが前提ですが、テレビ電話機能をもった携帯電話を活用して、車庫にいるドライバーと点呼が実施できるようになったわけです。
すでに、携帯型アルコール検知器と携帯電話を接続するシステムなどを採用している事業所にとっては、点呼場所の拡大メリットがすぐに広がることになります。
IT点呼に関する要件の拡大は「事業用自動車総合安全プラン2009」に基づくもので、輸送の安全を確保した上で運行管理の効率化を図るため、トラック運送事業者に対して現地調査やヒアリングを実施した結果、関連した通達の一部改正を行い実施されました。
(2011年4月5日更新)
詳しくは、同省のWEBサイトを参照してください。
→ IT点呼要件の拡大に関する ニュースリリース
→ 関連通達 「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」の一部改正について
※国土交通省のリリース資料による
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