追突事故は、出合頭事故と並んで多発する事故です。
追突事故は、もちろん追突する側に責任がありますが、なかには追突される側にも責任がある場合もあります。
代表的な例が、後続車がブレーキを踏まなければならないようなタイミングで合流したり、車線変更するケースです。後続車は、ビックリして急ブレーキを踏むことが多く、少しでもブレーキを踏むのが遅れてしまえば追突されてしまいますね。
合流や車線変更に限らず、他車の進路を塞ぐような形で自分の運転行動を変えるときには、他車にブレーキを踏ませないことを第一に考えてください。そうすれば、追突されることもなく、快適な交通環境を作ることもできます。
もう一つ注意してほしいのは、常に後続車の動きに注意を払っておくということです。
後続車のなかには車間距離を詰めてきたり、変な行動をする車がいます。そうした車が接近してきたら、後続車の動きに注意して車線変更をしたり、安全な場所に停車するなどして先に行かせましょう。
また、信号で停止するときなど、後続車が迫ってきていればポンピングブレーキを踏んだり、高速道路の渋滞で減速するときにはハザードランプを点灯するなど、自分が減速・停止するときには、その動きを後続車に伝えることも大切です。
(シンク出版株式会社 2011.7.5更新)
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