去る6月23日、群馬県安中市内の市道交差点で、軽乗用車とトラックが出会い頭に衝突する事故が発生し、軽乗用車に乗っていた80歳台の男女3人が死亡、1人が重傷を負いました。現場は、田んぼの中の見通しのよい無信号交差点で、軽乗用車側に一時停止義務がありました。
トラック運転者は、「仕事でよく通る道で軽乗用車は見えた。相手が止まってくれると思ったが、減速しないので驚いたときにはもう遅かった」などと供述しています。
トラック側からすれば「もらい事故」に感じる状況ですが、軽乗用車側の4人が死傷したこともあり、トラック運転者は自動車運転過失過失致死傷罪で警察に現行犯逮捕されました。
この事故の教訓は、相手に一時停止義務があっても、「止まるだろう」と思い込むのは禁物だというです。
さらに、高齢運転者の事故ではこうした交差点での一時不停止が多いので注意が必要です。優先意識にとらわれず自分も徐行するぐらいのつもりで運転していれば、相手が一時停止しないことに気づいたときも、冷静に対応できたと思われます。
また、見通しのよい交差点では、相手を見落とす「コリジョンコース現象」が起こることもあります。高齢者の場合とくに見落としが増えますので、注意が必要です。
交差点では、思い込み・決めつけをやめて、相手は「こちらに気づいていないかも知れない。一時停止しないかも知れない」と考えましょう。
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