平成23年1月~6月の交通事故発生状況──全国
項 目 | 人数・件数 |
対前年比 |
死者数 |
2,112人 |
-59人(-2.7%) |
発生件数※ | 328,280件 |
-18,842件 (-5.4%) |
負傷者数※ |
403,143人 |
-23,900人 (-5.6%) |
(※ 発生件数・負傷者数は概数)
◆高齢者は死者の約半数を占めるが、減少率もトップ
警察庁は、このほど平成23年上半期の交通死亡事故の特徴をまとめ、ホームページでも公表しました。
上半期の交通事故死者数は2.7%減の2,112人になり、平成13年から11年連続で減少しています。
死者数を年齢層別にみると、65歳以上の高齢者が1,028人で構成率48.7%と最も多く、次いで50歳代の241人(同11.4%)、60~64歳186人(同8.8%)・40歳代186人(同)の順となっています。
高齢者は、前年と比較して-64人(-5.9%)と最も減少率が高く、一方で60~64歳代は+28人(+17.7%)と大幅に増加しています。死者全体に高齢者の占める率は、平成14年以来9年ぶりに減少しました(前年は50.2%)。
◆自動車、自転車乗車中は減少したが、歩行中死者は増加
死者数を状態別にみると、歩行中が771人で最も多く(構成率36.5%)、次いで自動車乗車中の680人(同32.2%)となっています。
この両方で68.7%と全体の3分の2以上を占めています。
前年と比較すると、自動車乗車中が-37人(-5.2%)、自転車乗用中が-36人(-11.8%)と大幅に減少していますが、歩行中が+21人(+2.8%)と増加しています。
◆シートベルト非着用死者が着用死者を上回る
自動車乗車中の死者数をシートベルト・チャイルドシート着用有無別にみると、着用者の死者が318人(構成率46.8%)、非着用死者が345人(同50.7%)となっています。
前年と比較すると、着用者は-54人(-14.5%)と減少する一方で、非着用者が+18人(+5.5%)増加して、全体では非着用の死者数が着用死者数を上回りました。
自動車乗車中全体の致死率(死傷者に占める死者の割合)は、平成13年の0.52%から0.26%に低下しています。致死率をシートベルト着用有無別にみると平成23年の着用者の致死率は、非着用者の17分の1以下です。
シートベルトの着用が自動車乗車中の被害軽減に寄与していることが認められます。
なお、平成23年上半期交通死亡事故の詳しい内容については、政府統計窓口のウェブサイトを参照してください。
都道府県別の発生状況については、このページの下の表も参照してください。データが必要な方は下記のエクセルファイルをダウンロードしてください 。