夏場は、ドライブ中でも喉が渇きますので、ほとんどの人はペットボトルを車内において、飲みながら運転していると思います。もちろん、同乗者も同じです。
このとき、ペットボトルを車内に置いたままにしておくと、ペットボトルが太陽光を集めて「収れん現象」を起こし、車両火災が発生することがありますので、注意してください。
「まさか…」と思っている人もいると思いますが、過去に実際、車両火災が起きています。
車内の荷台にペットボトルを置いていたのですが、車の後部が西日を直線で受ける角度で駐車してために、ペットボトル付近がもっとも激しく燃えていたということです。
「収れん現象」は、鏡や金魚鉢、ガラス玉などでも起き、凸レンズや凹面鏡の役目をして焦点を結び、発火をもたらすものです。
これまでに、炭酸ガス飲料の缶が破裂したり、ライターが爆発することが発生しています。日差しが強いこの時期には、車内の日の当たる場所に、ペットボトルや炭酸ガス飲料の缶、ライターなどを車内に置いたままにしないでください。
※(財)消防科学総合センターのWEBサイトでは、ペットボトルの形状による収れん効果の違いや発煙、無炎燃焼、発火にいたるまでの時間などを紹介しています。
(2011.8.09更新)
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