運転中の心筋梗塞、生活習慣病が原因?

 さる11月2日、神奈川県葉山町で40歳の男性が運転する大型ダンプカーが停車中の路線バスにノーブレーキで追突する事故が起こりました。ダンプカーのドライバーは運転中に意識を喪失して亡くなり、死因は心筋梗塞であることがわかりました。事故があった2日朝、運転者は仕事に出かける前に「胸が痛くて苦しい」と妻に話していたそうです。

 運転者の健康起因事故では、こうした突然の心臓発作が多いと言われていますが、心筋梗塞の原因にはいろいろなケースがあり、若い人でも危険があります。

運転中の心筋梗塞

 循環器系の持病を抱えている方が発作を起こす場合もありますが、実際に多いのは動脈硬化による発作であり、その背景には生活習慣病があります。

 つまり、肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などを指摘されている方は、心臓に異常がなくても発作のリスクが高いのです。

 

 生活習慣の危険としては、タバコの喫煙、不規則でコレステロールの多い食生活、睡眠不足などが関係し、仕事が忙しくて高血圧が長く続いているとき等はとくに要注意です。
 
 このほか、最近の研究では、性格・気質にも関係し、責任感や向上心が強く自分を精神的に追い込みストレスを溜め込みやすいタイプの人、他人の行動にカッとしやすい人などは、心筋梗塞のリスクが高いことがわかってきました。


 ドライバーは、様々な道路上のストレスに見舞われますが、カッカしないことです。とくに、高血圧気味の人は無理をしないでください。
 また、青魚、根菜、大豆、きのこ類、海藻など動脈硬化を防ぐ食物を多く取るよう食生活に気を配り、生活習慣の改善を図ってください。

(2011.11.07更新)

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