運転シミュレータという機械に乗ったことがありますか?車だけでなく、電車や飛行機などさまざまなタイプの模擬運転装置があります。
本格的なシミュレータではなくても、ゲームセンターで車や電車の運転ゲームを楽しんだ経験のある人は多いでしょう。運転場面の映像は3D映画ほど精巧なものではなくても、運転の音、そしてちょっとした振動や体の傾きなどが加わると、臨場感を感じて実際に運転しているような気持ちになるものです。
こうした機器を体験して気がつくことは、私たち人間の感覚は「簡単にだまされやすい」ということです。これは、実際の運転でもあり得ることです。たとえば、運転中の音や振動、これが取り除かれると、スピード感覚が変わってしまいます。
普段、スピードを出すとガタガタ振動してエンジン音の大きい車に乗っているドライバーは、静寂な高級車に乗ると、ついスピードを出し過ぎてしまうことがあるので気をつけましょう。高速道路で120キロ以上出しても、何のストレスも感じずに、うっかりすることがあるからです。
また、路面の凸凹が少ないなめらかな道や、トンネルなど周りの景色が単調な場合も運転感覚が狂わされますので、ときどきスピードメーターを確認するくせをつけましょう。
(2012年1月11日更新)
★どのような場面で「うっかり」してしまうかを知ることができる指導教材です
チェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、うっかり事故の3大要因である「先急ぎ」「わき見・漫然」「思い込み」の危険度を自分自身で知ることができる冊子です。
自分がどのようなときに「うっかり」しやすいかを自覚し、具体的な安全運転目標を立てましょう。