先日、後部座席同乗者のシートベルト着用率が依然として低いというお話をしたのを覚えていますか?
交通事故総合分析センターによる最新の分析資料によると、死傷事故が発生したときの後席シートベルト着用率は60%程度で、前席運転者の98%や助手席同乗者の96%と比べると、かなり下回っています。
さらに、後部座席でシートベルトを着用しなかった場合の死亡率は、着用した場合の3・5倍という高い値です。
また、時間帯や年齢層別の分析によると、深夜から夜明け前後の時間帯に起きている死傷事故ではとくに非着用者率が高く、年齢層別では16歳~24歳の非着用率が顕著に高いということもわかりました(※)。
後部座席のシートベルト非着用の危険は繰り返し指導しないと、なかなか人々の意識は変わらないと思いますので、皆さんも家族を乗せてドライブする際は、後部座席シートベルトの必要性を述べて、完全に着用するまで確認してください。
とくに若い人の深夜運転などで後席に乗る人の着用率が低いことを意識して、若者には「シートベルトをしないで安全な席はどこにもない」ことを強調してください。
※イタルダ・インフォメーション№92(2012.1発行)より
(2012.01.23更新)