皆さんの中に、雪が急に降ってきて、道路上でチェーンを装着した経験をお持ちの方はいるでしょうか?
経験者はわかるでしょうが、寒くて、手は痛むし、後続車は怖いし、とてもつらいものですが、一つ間違えると生命を失います!
今月2日、山口県美祢市の国道で、大型トラックが路上に停車していたところに別のトラックが衝突し、大型トラックから降りてタイヤチェーンを着けようとしていた男性が死亡しました。
現場は片側1車線のゆるやかなカーブで、路面には雪が積もっていて、衝突された大型トラックは道路上に斜めに止まっていたということです。
雪でスリップしかけたので、あわててチェーンをつけようとしたのでしょうが、後続車もスリップしてくる危険があり、道路上でのチェーン装着作業は非常に危険です。
もし、雪が降り始めるなどチェーンが必要だと感じる天候になったら、迷わず「チェーン脱着所」やサービスエリアなど道路外の安全で平坦な場所に退避し、そこで周囲の安全を確認してから作業に移りましょう。
また、チェーン装着経験がなく、作業に自信がない人は、雪の日に車を運転するのはあきらめましょう。
(2012年2月7日更新)
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