事故が起こりやすい時間として、よく言われているのが出発直後の運転です。交通事故総合分析センターが行ったミクロ事故統計データ(1993~2007年)によりますと、運転開始後15分以内に約20%、30分以内に約30%の事故が起こっています。
とくに、朝の出発時には心身ともに目覚めていなくて、ボーとして運転をしているために、事故を起こす危険が高くなっています。ですから、朝出発するときには、屈伸運動などの運動をして、身体をほぐしてから運転することが大事です。
また、出発直後は運転そのものに慣れていませんので、とくに慎重な運転をしてください。
もう一つ注意していただきたいのは、帰社直前の時間帯です。
会社近くまで帰ってくると、どうしても「早く会社に帰りたい」という意識が芽生え、つい一時停止を怠ったり、安全確認をせずに通過してしまい、事故を起こしがちです。
また、一日の疲れもありますから、安全確認が疎かになったり、反応時間が遅れたりしますので、より事故の危険性が高くなっています。
1日の運転時間が長くなればなるほど、こうした傾向が強くなりますので、帰社時も、会社に近くなるほど気を引き締めて運転してください。
(2012年2月9日更新)
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