皆さん、駐停車禁止場所の一つに「踏切付近」があるのはご存じですよね。
では、その踏切の何メートル以内が駐停車禁止になっているか、はっきりと答えられる人はいらっしゃいますか?
日頃はあまり気にしていないと思いますので、あやふやな記憶の方もおられるでしょうが、踏切内および踏切前後の側端から10メートル以内が駐停車禁止です。
当然、こうした場所に車を駐停車させると、他車を危険に陥れることから禁止されているわけです。
つい最近、それを証明するような踏切事故が起こりました。
2月14日、山形県内のJR陸羽西線の踏切で、新庄発酒田行きの下り普通列車と10トンダンプカーが衝突したのですが、ダンプカーは踏切を渡った先の左側に駐車している車があり、対向車も来ていたため前に進むことができなくなり、車両の後部が踏切にかかった状態で停止していました。
列車の運転手は、およそ70メートル手前でダンプカーを発見し、急ブレーキをかけたものの止まりきれず衝突したものです。
前方に車が駐車しているにもかかわらず、踏切を通過しようとしたダンプカーの運転者に過失があるのはもちろんですが、踏切付近に駐車していた車にも問題があると思います。
踏切近くに駐停車するのは絶対にやめましょう。
(2012年2月17日更新)
本作品は、社有車を運転するにあたって知っておかなければならない、従業員の交通事故と企業リスクについて解説しています。
事故を起こした際に負わなければならない「社会的・道義的責任と法的責任」、「企業の損失」についてドラマと解説を交えて紹介しています。
推薦:(一財)全日本交通安全協会
監修:福田弥夫(日本大学通信教育部長・法学部教授)