冬道走行の必需品と言えば、タイヤチェーンですね。
寒冷地に向って走行しているときに、路面に雪が積もってタイヤがツルツル滑ってくると、これ以上走行できませんからチェーンを装着することになります。
ただし、タイヤチェーンを装着する場合、次の二つの点に注意する必要があります。
一つ目は、路上で装着しないということです。
道路左側に車を寄せてチェーンを装着しているときに、後続車に衝突される事故がたくさん起きています。タイヤチェーン装着場やSAなど広い場所で装着してください。
二つ目は、平坦な場所で装着するということです。
坂道で装着すると、途中で車が動き出すことがあるからです。
つい先日(2月18日のことです)、熊本県山都町の山間部の坂道でタイヤチェーンを装着中のトラックが突然滑り出し、ドライバーが死亡する事故が起こりました。
トラックドライバーは、緩やかな上り坂の途中に停車し、エンジンを切ってサイドブレーキを引いて車を降り、左後方のタイヤにチェーンを装着していたところ、トラックが動き出してガードレールとの間に挟まれたものです。
路面が凍結した坂道であれば、サイドブレーキに入れていようが、どのギアに入れていようが、車は滑り出してしまいます。
チェーン装着は、広い平坦な場所で行うことが基本です。
(2012.2.27更新)
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