雨の日の夜、道路上で歩行者にとって、非常に危険な場所はどこかわかりますか?実は、安全なはずの横断歩道上を横断しているときなのです。
茨城県警察本部が行った過去5年間の調査では、雨天時の昼夜別歩行者死亡事故は夜間が89%と圧倒的に多く、その多くが道路横断中でした。
昼間はさすがに横断歩行者がいると車は減速することが多く、脇見運転でもしていない限り、歩行者の存在を見落とすことは多くありません。
しかし夜間は発見が遅れます。特に、雨の夜間では道路標示のペイントが濡れて判別できにくくなり、横断歩道の存在が見落とされ、さらに、暗い歩道から横断を始める歩行者も見えにくいのでドライバーは横断を予測していません。
このため、歩行者は横断歩道なら安全だと思って横断するのにもかかわらず、車に見落とされて、はねられ死亡する例が少なくないのです。
最近は、道路標示ペイントなどが改良され、雨の夜間でも視認性の落ちない素材も開発されていますので、横断歩道が見える道路もありますが、すべてが改良されているわけではありません。
夜間運転で雨が降って路面が濡れてきたら、自分が「道路標示を見落とすかもしれない」という危険意識をもって、スピードを落とし、路面上の横断歩行者に十分に注意して走行しましょう。
(2012.3.29更新)
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