先日、滋賀県の国道で軽自動車を追い越そうとして接触し、さらに対向車線の車と正面衝突して大破、幼い命を含む3人が死亡する痛ましい事故がありました。
現場はスピードの出やすい直線道路だったそうです。このような直線道路で、前方に低速の車が走っているとついつい「追い越してしまえ!」と思いがちです。
私も若い頃はとくに急ぐ用事がないにも関わらず、遅い車がいるとイライラして追い越してしまおうと考えがちでした。
しかしある時、無事に追い越してイライラを解消し、わずかな時間を稼ぐことと、追い越しに失敗して事故を起こすリスクを天秤にかけたとき、イライラすることをやめ、逆に車間距離をとるようになりました。
想像してください。追い越そうとしたとき前車が突然に右左折しようとして、急減速したらどうなるでしょうか?同じように対向車線でも追い越そうとする車がいたらどうなるでしょうか?
一般道での追い越しは、最もリスクが高い運転行動の1つです。前方の車の速度が遅くて我慢できないときは、思い切って休憩するなどしてリスクを避けるようにしてください。
(2012.4.3更新)
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