運転してるとき、同乗者がいたため集中できないでヒヤリとした経験のある人はいませんか?
同乗者に「ああ、キレイな景色だよ」などと話しかけれられて横を見たとか、あの建物は何かと聞かれて確認しようと前方から目を離したといった「わき見運転」の事例があります。
わき見までいかなくても、会話に熱中して漫然運転に陥り一時停止場所に気づかないで出会い頭事故を起こしたという例もあります。これは、昨年5月に発生したタクシーの交差点事故で、国土交通省の資料(※)に掲載されていました。
運転者は乗客との会話に夢中になっていて、見通しの悪い交差点で一時停止標示を見落としました。
このため、減速しないで交差点に進入し、左側から優先道路をやってきた乗用車と出会い頭に衝突し、後部座席の乗客が重傷を負う事故になりました。
現場には道路標識はなく、「止まれ」という道路標示は消えかけていて、初めて走るドライバーにはわかりにくいという要因もありました。しかし、左側の見通しが悪いので、運転に集中していれば現場の状況に危険を感じて、減速・停止したものと思われます。
運転中には様々な注意すべき情報がありますので、同乗者との会話に熱中しすぎると危ないですね。運転中は同僚などとの会話はなるべく控えましょう。
また、家族とのドライブのときも気をつけてください。
(2012.4.23更新)
◆交通事故のほとんどは
ドライバーの「うっかり」で起こる
セルフチェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、事故の3大要因である「先急ぎ」「わき見・漫然」「思い込み」の危険度をチェックする運転者向け教育資料です。
自分が、どのようなときに「先急ぎ心理」や、「わき見・漫然」、「思い込み」に陥りやすいかをチェックし具体的に知ることが大切です。事故を防ぐためには何に気をつければよいか、気づくことができます。