車ばかりに乗っていると運動不足になりがちなので、時間が見つけて運動をしましょう、とよく言われますね。
この意見に対しては、誰もが納得していると思いますが、最近アメリカでも、これを裏付ける研究が発表されましたので、ご紹介します。
アメリカのワシントン大学の研究チームが、4300人を調査した結果、マイカーで長距離通勤している人は、ウエストサイズがより大きいだけでなく、心臓血管の健康レベルがより低く、血圧も高く、肥満度指数を表すBMIの値も高いことがわかりました。
また、長距離通勤者は、短距離の通勤者と比べてフィットネスジムや運動のレッスンを受ける機会も少ないことがわかりました。
研究によりますと、通勤距離が15マイル(約24キロメートル)を超す人は、肥満である確率が高く、10マイル(約16キロメートル)以上の通勤距離は、高血圧に関連性があるとしています。
研究者の一人は、「通勤距離が長いことで、エネルギーの消費量が減少する可能がある」と指摘していますが、車に乗っていればあまり身体を使わないので、エネルギーも消費しないのは当然といえば当然ですよね。
マイカーで通勤している人は、エレベーターを使わずに階段を上るなど、できるだけ運動不足を解消する努力をしてください。とくに、通勤距離が長い人は、健康維持のために暇を見つけて身体を動かす努力をしましょう。
(2012.5.15更新)
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各事例の右頁では、垰田和史滋賀医科大学准教授(医学博士)の監修のもと、日々気を付けなければならない健康管理のポイントをわかりやすく解説しています。