以前は、高速道路を走行していて渋滞してくると、すぐに路肩を走行する車が後を絶たなかったのですが、最近では随分と少なくなったような気がします。
しかし、それでも路肩を走行する車は少なからずいます。とくに最近では、バイクが路肩を走行しているのをよく目にします。
皆さん方は、渋滞しても路肩を走行する人はいないと思いますが、路肩を走行してくる車には十分に注意してください。路肩から急に本線に割り込んでくる車がいるからです。
一つ目は、前方にパトロールカーがいるために路肩から本線車道に急に戻ろうとする車です。道路が渋滞してくると、路肩走行を監視するために、ネクスコや高速隊のパトロールカーが路肩に止まっていることがあります。それを見てあわてて走行車線に戻ろうとする車がいます。
このようなとき、路肩走行しているドライバーの心理は、一刻も早く車線に戻りたいという意識が働きますので、走行車線の車列に強引に入ろうとします。
もう一つは、橋梁部分やトンネルなど路肩が狭くなっている場所があり、その手前で路肩から本線に戻ろうとする車です。
このようなときに、漫然と運転していたり、入れまいと意地をはっていると衝突事故を起こすことになります。
路肩を走行する車がいたら、その動きには十分注意してください。
(2012.5.22更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。