日頃、ガソリンで走る乗用車に乗っている人は、トラックなどが搭載しているディーゼルエンジンのことは、あまり知らないと思いますので、その特徴を話してみます。
ディーゼルエンジンは、燃料として軽油を使いますが、これは軽油の着火点が低いことを利用したものです。
軽油が自然着火する温度はおよそ350度位、ガソリンは500度位と言われています。空気を圧縮すると、温度が400度以上に上がりますから、そこに軽油を吹きこむと、自然に着火して瞬間的に燃え上がり、ガソリンエンジン同様に回転をします。
したがって、ディーゼルエンジンには点火プラグがありません。
また、ディーゼルエンジンは、常に空気を一杯吸い込んで圧縮しますから、燃料の量で出力を加減しています。
ですから、アクセルペダルは、燃料ポンプと直結していて、スロットルバルブがないので、ガソリンエンジンのようなエンジンブレーキは効きません。そのため、大型トラックなどには排気ブレーキが取り付けられています。
また、軽油の燃焼速度(シリンダーのなかで燃料が燃える速さ)は遅いので、エンジンの回転はガソリンエンジンほど速く回転しません。
そのかわり、高い圧縮をつくるためにストロークが長くて燃焼している時間が長いので、低速トルクが大きく、粘りのあるエンジンとなっています。
(2012.6.8更新)
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