交通事故の発生状況をみるとき、都道府県単位でどこの県が多いか少ないか、他の都道府県に比べて多いか少ないか、といった点が注目されがちです。
しかし、実際には都道府県ごとに運転免許人口は違いますし、走行している自動車の台数も違います。
ですから、より正確に事故の発生状況を把握するためには、運転免許保有者数を基準とする「免許人口当たりの事故発生率」や自動車保有台数を基準とする「自動車台数当たりの事故発生率」などから、事故発生率をみてみる必要があります。
そこで、最近の自動車台数当たりの事故発生率をみますと、1万台当たりの負傷者数は、全国平均で約100人前後となっています。言いかえれば、自動車が100台あれば、1人の負傷者が出ていると言えます。
また、最近の免許人口当たりの事故発生率をみると、約110人に1件の人身事故が発生しています。
ただし、免許人口当たりの事故発生率にしても、自動車台数当たりの事故発生率にしても、いわゆるペーパードライバーがいたり、あまり稼働していない自動車があったりしますので、実際にはもう少し発生率が高くなるかも知れません。
これらの事故発生率を自分の職場の事故発生率に照らし合わせてみれば、全国平均に比べて事故が多いか少ないか、だいたいわかりますので、一度比較してみてください。
(2012.6.11更新)