今日は、皆さん健康診断などでよく耳にするメタボリック症候群についてお話します。
メタボリック症候群というと、単に太っている人というイメージがありますが、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満=腹囲男性85㎝以上、女性90㎝以上を基準)に加えて、高血糖・高血圧・高脂血症を2つ以上併せ持った状態を指します。
内臓脂肪の過剰蓄積の主な原因は、乱れた食生活と運動不足です。運転者(とくにトラック運転者などの職業運転者)は、食生活が不規則になったり運動不足になりやすいため、メタボリック症候群に罹患する危険が高いと言われています。定期的に体重、腹囲、血圧などをチェックすることが重要です。
脂っこい食事が好き、濃い味付けを好む、満腹になるまで食べる、間食をよく摂る、肉中心で野菜があまり好きではないといった食生活の人は、メタボリック症候群への道を一気に突っ走っているようなものです。
揚げ物や甘いもの中心の食生活から、野菜・魚介類・海藻などを増やし、食物繊維が多く栄養バランスの取れた食生活に転換することが、予防の大きな力となります。
また、運転者はどうしても運動不足に陥りやすいので、意識して歩く距離を増やしたりする工夫も必要です。極力エレベータを使わずに階段を利用するなど、日常生活で意識して運動する機会を増やしていきましょう。
こうした生活習慣が脂質異常や高血圧症・糖尿病にも結びつきやすく、生活習慣病と言われるゆえんです。
(2012.6.12更新)
マンガで伝えるトラックドライバー教育ツール!
本誌は国土交通省告示の「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」の12項目に準拠した内容になっており、各項目につい て管理者がドライバーミーティングなどを行う際に利用できる「管理者用資料」1枚と、「トラック運転者に伝達できる教育資料」3枚を収録しています。