雨の多い季節です。今日はカーブにおける安全走行についてお話しましょう。
カーブでは、手前で十分にスピードを落とすということはご存知だと思いますが、とくに「カント(片勾配)」がついていない道路での走行に気をつけるべきだということを知っていますか?
国道とか、主要地方道といった幹線道路では、カーブなどの曲線部には、内側に比べて外側の路面を少し高くした勾配がつけてあります。
遠心力が働いても、路面に対して垂直に力が働き、少しスピードを出しても外に飛び出しにくい構造になっています。
道路法や道路構造令に決まりがあり、義務づけられているのです。
ところが、林道や農免道路などは、道路法の適用を受けないので、国道や県道のように構造規格が厳しくありません。カーブでもカントをつけなくていいのです。その代わりに、道路ができたときには最高速度を時速30キロとか40キロ程度にしています。実際に勾配を意識して走行してみれば、わかると思います。
こうした農林水産省の予算で作った道路も、メンテナンスをしなくてはいけないので、やがて市町村道などに認定されます。さらに、最高速度も連続して50キロ規制などになっていることがあります。
真っ直ぐな道であれば「元農道」でも問題は少ないのですが、カーブではカントのある道路とない道路で安全度が全く違います。雨の日などに速度を出しすぎていると、道路外や対向車線にはみ出す恐れが非常に大きくなります。
国道のカーブを時速60キロで曲がることができても、農道や「元農道」のカーブが同じように走行できるとは限りません。裏道や農道等では、とくにスピードを落とすクセをつけましょう。
(2012.6.25更新)
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