皆さん、車を運転しているときに、安全運転をするために心がけておられることがありますか?
「スピードを出さない」「黄信号になったら絶対に止まる」「乱暴な運転をしている車に近づかない」「右折するときには右折先の横断歩道に注意する」など、自分はいつもこれを心がけているという運転があると思います。
今日は、そのなかに一つ付け加えていただきたいことがあります。それは、「子どもが大勢いるところに車に乗り入れない」ということです。
先日、福島県郡山市の小学校で、子どもの忘れものを届けようとした母親が運転する車が、正門に入ったところで小学生を引き、死亡させるという事故がありました。
登校時間帯に、一般の車が小学校の正門を入ること自体が信じられないのですが、子どもが大勢いるところに車を乗り入れるという運転態度も、安全運転意識が欠如した行為と言わざるをえません。
報道によりますと、死亡した児童は靴のひもを結ぶためにしゃがんでいたために、母親が運転するワンボックスカーの死角に入って、運転席から見えなかったようです。
子どもは、運転者が予測もつかない行動をしますし、小さい身体が車体の死角に入って見えないことも多々あります。
子どもが大勢いる場所に車を乗り入れるのは、それだけ事故の危険性が高くなりますので、絶対にやめましょう。
(2012.7.13更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。