子どもたちは夏休み。親戚の子ども、孫などを車に乗せてドライブすることも多いと思いますが、チャイルドシートの用意は大丈夫ですか?
私は、自分の子どもにチャイルドシートを使用しない親はいないと思っていましたが、先日発表されたJAFの調査によると、1歳未満の赤ちゃんを乗せる親でも2割強はチャイルドシートなし、4歳未満では4割、5歳児では6割以上が使用していないそうです。何とも怖い話だと思います。
先日も、親の運転する車の自損事故で子どもが亡くなった事例がありました。7月23日の夕方、愛媛県の松山自動車道で乗用車がトンネル内の壁などに衝突する事故が発生しましたが、衝撃で後部座席から4歳の男の子と2歳の女の子が車外に投げ出され、男の子は後方から来た車にはねられて死亡、女の子も肩に重傷を負いました。家族で観光後、家へ帰る途中に起こった惨事です。
車外放出がなければ、死亡事故にはならなかったと思われますが、投げ出された子どもたちは、一応チャイルドシートに座っていたものの、ベルトを装着していなかったため、割れたガラス窓から放出されたと見られています。
自分の子どもだけでなく、親戚・友人の子どもや孫などを車に乗せる機会がある人も気をつけてください。
ベビー用品店では、1か月単位でレンタルのチャイルドシートを用意しているところがたくさんあり、インターネットでレンタルする方法もあります。
いずれも1か月1,500円~3,000円ぐらいで借りられますし、1月未満であれば割引もありますので、夏休みの間だけでも人数分レンタルしておけば安心です。わずかなお金をおしんで、可愛い子どもの生命が失われてしまえば、悔やんでも悔やみきれないと思いますので、ぜひチャイルドシートを装備して、正しく固定しましょう。
そして、チャイルドシートを人数分用意できない場合は、子どもを乗せるのを断る勇気をもってください。
(2012.7.25更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。