交差点を右折する時には、右折先の横断歩道を渡ってくる自転車や歩行者に注意しなければなりませんが、道路幅員の大きさや自転車等の進行方向別によって特徴があることがわかりました。
このたび発行された「イタルダインフォメーションNO.95(交通事故総合分析センター発行)」で、信号交差点における右折事故が取り上げられていますが、道路幅員が大きい交差点ほど、同方向から横断してくる自転車等を見落としやすいという分析結果が出ています。
上のグラフは、右折する四輪車側の交差点の大きさ別に、横断してくる自転車・歩行者の進行方向別の比率を表しています。
道路幅員が小さな交差点では、「対向」からくる自転車などを見落としやすくなっていますが、道路幅員が大きくなるにつれて「同方向」からの事故の比率が高くなっています。
大きい交差点では、直進対向車の交通量が多く、右折時期の見極めなど状況判断が難しくなるため、運転者の注意はどうしても前方の対向車線に向けられがちになります。そのため、右折車と同方向からくる自転車や歩行者への注意が疎かになるため、と分析しています。
交差点を右折するとき、「同方向」からくる自転車や歩行者は、運転者から見ると右後ろから横断してきますので、どうしても死角になります。大きな交差点ほど、見落としやすくなりますので、右折する前に「同方向」からくる自転車や歩行者をチェックしましょう。(※イタルダ・インフォメーションはこちらを参照)
(2012.7.31更新)
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