皆さんの中には音楽の好きな人も多いことと思います。一人で運転するときに音楽をかけて、大きな声で歌ってストレスを解消している人もいるようです。
しかし、あまり大きな音で音楽をかけることは安全運転にとって好ましくありません。運転するときには五感を働かして周囲の状況を確かめながら運転しなければなりませんが、音も重要な要素です。
とくに、四輪車の場合は窓を閉めて運転することが多いため、音が聞こえにくく、周囲の状況がわかり辛くなります。それに加えて大きな音で音楽を鳴らすと周りの音はほとんど聞こえなくなってしまいます。
大きな音で音楽を鳴らしていると、周囲の状況がわかりづらいだけでなく、緊急自動車のサイレンや他車のクラクションの音が聞こえなくなってしまい、他の人にも迷惑をかけることになります。
また、音楽に気をとられ過ぎると、肝心の安全確認が疎かになってしまいます。車内で音楽を聞くときは、周りの音が聞こえる程度のボリュームに調整して、あまり音楽に気をとられ過ぎないようにしてください。
(2012.8.1更新)
軽い気持ちの不安全な運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから生じる不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。