車外放出を防ぐにはシートベルトが必要

 夏休みのレジャーやお盆の帰省などでも交通事故が多く発生したようです。ニュースを見ていて気になったのは、自損事故や接触事故などから派生した中央分離帯への衝突事故などで、後部座席から車外放出されている人が多いことです。

 車外に放出された人の多くが、死亡するか、頭蓋骨骨折などの重傷を負っています。8月9日に長野県駒ケ根市で追越し中に2台の車が衝突した事故では、6人が死傷しましたが、死亡したのは車外に投げ出された高齢者1人であとの5人は軽傷でした。


 また、お盆の15日に高知県の国道で横転した車の後部座席から投げ出された男の子が死亡した事故でも、他の乗員4人は軽傷を負っているだけです。
 いずれも、亡くなった人はシートベルトをしていなかったと見られています。後部座席のシートベルト着用率は、義務化された後も低い割合で推移し、一般道路ではまだ3人に1人の割合です。

 全員がシートベルトを着用していたお陰で、軽傷や無傷ですんだ事故はたくさんあります。後部座席でシートベルトを着用していると車外放出の危険性は約26分の1に減少するというデータもあります。


 どうか、ドライバーの皆さんは、業務で同僚や上司を乗せるとき、あるいは家族を乗せるときにも、後部座席のシートベルトを必ず着用させるようにしてください。

(2012.8.24更新)

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