皆さんは6歳未満の子どもを自動車に乗せるときには、チャイルドシートを使用されていると思いますが、使用方法を誤ると事故の際に被害が拡大したり、思わぬところで事故になることがありますので、正しい使用方法を心がけてください。
先日、生後11か月の幼児をチャイルドシートに乗せたまま車を離れ、しばらくして車に戻ったところ、幼児の身体がチャイルドシートから抜け出し、肩ベルトに首が引っ掛かって幼児が負傷するという事故が発生しました。
国土交通省では、この事故を受けて、肩ベルトが適切に調節されておらず緩んでいたために幼児が抜け出したことと、子どもを車内に一人で残していたことが事故原因と考えられることから、「チャイルドシートの肩ベルトの調整」と、「子どもを車内に残さない」ことを呼びかけています。
肩ベルトの調整では、次に3点について実行してください。
① 肩ベルトの高さは、子どもの成長に合わせて調整する。
② 子どもを乗せるときには、必ず肩ベルトの緩みを取り、子どもの身体に
フィットするように肩ベルトの長さを調整する。
③ 詳しい調整方法は、それぞれのチャイルドシートの取扱説明書で再度確認
する。
肩ベルトをいちいち調整するのは面倒だからと、緩めに設定してほったらかしにしていませんか?
肩ベルトは、面倒でも子どもの身体に合わせて調整してください。
(2012.09.7更新)
軽い気持ちの運転行動が、高い事故の代償を生みます
安易な気持ちから行う不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任に結びつくことがあります。
本誌は6つの事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材となっていますので、「こんな運転行動が大きな過失責任を生むのだ」といったことをより深く理解することができます。