皆さんは、高速道路などを走行中のハンドル操作について、意識していますか?確か自動車教習所では「指2~3本分程度におさえる」と習ったと思います。一般道路と同じ感覚でハンドルを切ると、切りすぎになって危険ですね。
ハンドルは速度の2乗に比例して切れ味が鋭くなりますから、高速走行では、より強い遠心力が作用するのです。こうした基本操作を守ることが事故防止には重要です。
先日、名神高速道路で発生した事故は「ハンドル切りすぎ」が原因と思われます。
9月15日午後1時35分頃、京都府長岡京市の名神高速下り線で、6人が乗ったワンボックス車が車線変更しようとした際、後ろから来た車に驚きハンドル を切りすぎて誤って中央分離帯に接触、ハンドルを左に切り返したところ、左の側壁に衝突して横転。車内にいた女性2人が死亡、3人が重軽傷を負いました。
運転していた男性(67)は「ハンドル操作を誤った」と供述しています。
とくに、トラックやワンボックス車は重心が高く、重量物を積んでいたり乗員が多いときほど、急ハンドル操作で車体が不安定になったり横転しやすいので注意しましょう。
たとえ何かのトラブルで分離帯やガードレールに接触しかけても、あわてて急ハンドルを切り返すことは禁物です。
(2012.9.25更新)
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