夜間、ヘッドライト点灯して走行していると、三角停止表示板や自転車のペダル、ガードレール等に付けられている反射板が、よく光って見やすいですよね。これは、反射板が「再帰性反射」の性質を持っているからなんです。
この「再帰性反射」というのは、光源から発した光が対象物に当たりますと、光は再び光源に向かって戻って行く反射のことを言います。つまり、光を見る人が光源に近ければ近いほど明るく見えるのです。
乗用車を運転している場合、光源であるヘッドライトの位置とドライバーの目線は非常に近い角度になりますので、再帰性反射の性質を持っている反射材は、ドライバーによく目立って注意を促すのに役立っています。
ところが、運転席が高い位置にあるトラックの場合には、少し事情が違います。
ドライバーの位置とヘッドライトの位置が離れているために、三角停止表示板に当たった反射光はヘッドライトのほうに戻りますから、目に戻ってくる反射光が少なくなり、見えにくいのです。そのため、三角停止表示板の発見などが遅れることがあります。
トラックを運転する人は、このことを十分に理解して、夜間はわずかな光でも見落とさないように注意して運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2012.10.18)
本手帳は、資料ページにトラックの運行管理者として知っておきたい知識を「法令編」「知識編」「データ編」にまとめ、一冊に収録しています。
また、週間カレンダーには安全スローガンを収録、メモ帳も充実の内容でスケジュール管理も万全です。
カバーは高級感のあるビニールレザーを採用し、デザイン性も優れていますので、年末年始の贈答品としても最適です。