11月も終わりに近づき、全国的に朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
すでにたくさん雪が降っている北国では警戒しているでしょうが、雪がやんで溶けたあとでも前夜の雪が少しだけ路面に残っていたり、降雪のない地域でも気温が下がっために山水で濡れた路面がうっすら凍結している場所があります。
夜間や未明はもちろん、昼間でも「凍結しているかも知れない」と予測する意識が必要です。
凍結の危険を知るとき参考になるのが、道路端に設けられた気温表示灯です。
「ただいまの気温 -1℃」などと表示しています。この表示灯の設置場所には意味があり、橋・高架道路の手前や峠道、道路が川沿いに向かう場所の手前など凍結の危険が多い所に設置されて注意を促しています。表示灯を見たら、まず、「この先は凍結しやすいのだな」と気づく必要があります。
気温表示が0℃を下回ったら凍結の危険が高まっていると考えるのは当然ですが、場合によっては2℃程度でも、部分凍結が発生していることがあります。
なぜなら、表示灯は空中の気温を示していて、路面温度は零下まで冷えている場合もあるからです。逆に、空中の気温は零下でも融雪などのためロードヒーティングされていて路面温度が下がっていない場所もありますので、道路の状況をよく考えましょう。
橋の上などは川風の影響で外気温度に比べて路面温度が極端に低い場合があります。こうした場所では外気温度と路面温度の両方を示すタイプの表示灯がある場合も見られますが、まだ設置数は少ないようです。
いずれにせよ、2℃程度でも凍結を警戒してスピードを控え、車間距離を多めにとって走るようにしてください。
(シンク出版株式会社 2012.11.28更新)
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