信号交差点では、人も車も信号を遵守するのはルール上当たり前のことなのですが、なかには信号を無視する人や車がいて、事故につながることは少なくありません。
信号交差点で、歩行者事故の当事者となった人と車の信号遵守状況と人身傷害の程度を調べたデータを見てみると、昼間の事故では人身損害の程度に関係なく、歩行者が信号を無視していた割合はそんなに多くはありません。
ところが、夜間の事故になると歩行者の人身傷害の程度が重大になるにつれて(軽傷者→重傷者→死者)、歩行者が信号を無視して横断していた割合が急増しています。
軽傷者の場合は、歩行者の信号無視の割合は10%程度ですが、重傷者になれば3分の1程度になり、歩行者が死亡した事故では、歩行者のほぼ3分の2にもなっています。
夜間の死亡事故に関しては、事故当事車両の進行方向別にみると、ほぼ8割程度が直進車であることを考えますと、歩行者が夜間に信号交差点の信号を無視して横断している最中に直進してきた車に跳ねられて、死亡事故などの重傷事故につながっていることがわかります。
夜間、信号交差点を走行するときには、信号を無視してくる歩行者もいます。目の前の信号が青だからと油断せずに、道路端に歩行者がいる場合には十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2012.11.30更新)
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