相変わらず悲惨な交通事故が発生しています。正月休み中はマイカーの事故が多かったようですが、元アナウンサーによる駐車場での死亡事故やスキー帰りの家族がトンネルで正面衝突した事故など、30代の女性ドライバーによる事故のニュースが目立ち、心配になったことがあります。
最近、親戚や友人を乗せたり複数の家族などが大人数で移動する際に、若いお母さんが運転を担当するケースも多くみられます。そのとき、慣れない大きな車を運転していて事故を起こす危険がないか、ということが気になります。
仕事や子供の送り迎えなどで女性ドライバーの姿を見るのは、今や当たり前ですが、普段は運転しやすい軽自動車などを愛用している人が、休日などに臨時で大きな車を運転することがあります。
ご主人は、親戚や友人と昼間から飲酒することもあり、「私は飲まないので」と言って普段あまり運転しない人がハンドルキーパーを務めることもあるでしょう。
また、家族ドライブに限らず、友人とレジャー旅行などに出かけるときに、普段は小型自動車を運転しているドライバーが、大型のSUVやワンボックスカーを借りることもあります。
そうしたとき、小さな乗用車と違って大きな車は死角が大きいことや、重心が高いので運転操作が難しいことに気づいているでしょうか。慣れていない車では、シフトレバーの形式が違ったり、ブレーキやアクセルペダルの位置も微妙に違うので、操作ミス、踏み間違いの危険も高まります。ワンボックスの場合は、ハンドルを切るタイミングなども、乗用車より小型トラックに近いのです。
慣れていない車、とりわけ大型SUVや車高の高いワンボックス車など死角の大きい車を初めて運転するドライバーは、注意が必要です。
自分が「いつもより危険な状況で運転している」という意識をもって、恥ずかしがらずに、後方や側方の安全確認を同乗者や回りの人に頼み、慎重な運転に努めてください。
(2013年1月15日 更新)
交通事故の大半は、ドライバーのちょっとした「うっかりミス」から発生しています。
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自分がどのようなときに「うっかり」しやすいかをチェックして、より具体的な安全運転目標を立ててください。