以前、この欄で逆走は高速道路の専売特許ではなく、一般道路でも起こりうるので注意しよう、というお話をさせていただきました。
不幸なことですが、さる2月9日午前、石川県小松市の一般道路で、また逆走車が事故に巻き込まれました。
現場は、中央分離帯のある片側2車線の県道で、80歳の男性が運転する軽乗用車が交差点を右折する際に誤って逆方向の車線に入って逆走し、乗用車と正面衝突しました。
報道によりますと、軽乗用車は逆方向車線の中央線寄りを走行していましたが、それに気づいた左側車線を走行していたトラックが減速したところ、後ろからきた乗用車がトラックを追い越そうと、中央車線寄りに出たところに、逆走車が走行してきており、避けきれずに正面衝突したようです。
高速道路でも一般道路でも、逆走車の存在をイメージするのは難しいのですが、今回の事故の場合は前のトラックが減速していますので、「高齢者が横断してきているのではないかなど、何かがあるのでは……」と危険予測することはできたのではないかと思います。
そうすれば、トラックを追越す際にも注意しますし、逆走車の存在を早めに発見できたのではないかと思います。
最近では、一般道路でも逆走車のニュースを目にすることが多くなりました。とくに、中央分離帯がある片側2車線道路では、注意しておきましょう。
(2013.2.15更新 シンク出版株式会社)
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